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2007.03.17

著作者人格権の保護は著作権保護期間延長と関係ない

栗原潔のテクノロジー時評Ver2」に載っていたんですが、小倉秀夫弁護士のサイトで「著作権の保護期間延長問題は人格権とは関係ない」という記事が出ています。

ざっくりいうと、

  • 著作権には著作者人格権と著作財産権に分かれる
  • 日本における著作財産権は現在50年、70年への延長を検討中
  • 相続・譲渡可能なのは著作財産権のみ
  • 日本では著作者人格権は個人に紐づいているため、譲渡・放棄が無効
  • 著作者人格権は著作者の死亡と同時に消滅するが、死後も保護される
  • 著作の改ざん行為の差し止め権限は著作者の2親等の遺族(祖父母〜孫)が持つ

ということで、著作権の保護期間の延長の有無にかかわらず、

  • 著作者の氏名を改ざんして著作物を出すこと禁止
  • (時代の変化への対応をのぞいて)著作物を改ざんして出すことは永久的に禁止
  • 完全同一性の保護は著作者の2親等の遺族が持つ
と、わりと妥当な保護になっているようです。
つまり、パロディなどの二次著作は著作者の遺族(孫まで)から差し止められることはありますが、勝手に「他者の著作物をオレのモノと名乗る」や、「ちょっといじって出してみる」ことは著作者の死後50年以上経過してもできないということですね。

著作権の保護期間延長議論では「70年に延長しないと著作物の同一性を保護できない」と財産権だけでなく、著作者人格権の延長とミスリードさせるような議論が出ているようです。
わしも「著作権が切れた後も同一性の保護はできるのか、これは財産権の延長と別に考えないと」と思ったんですが、それはすでに既存の仕組みで半永久的にできるということです。
この事例でも、無知であることがどれだけ国家、または公共の利益への損害になるか、ということがわかりますね。
こういったことをできる限り容易に知ることができる、という仕組みが必要そうです。

昨日の夕飯:だぶれっと ミックスグリル ガーリック + 半ライス ¥1,350
秋葉原に移動してから、前より30分ほど早く出ないと食べられないようになってきました(笑)

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