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2011.07.05

x86は終わらない

ITproの記事「x86の全盛期は終わった」は全く正しくない、と言って良いでしょう。

重要なポイントとしては、

  • スマートフォン向け省電力プロセッサはARMが高いシェアを占めるが、ARMでPC用OSを動かすなら性能を高める=電力消費が上がるのは避けられない。この辺りは製造プロセスの進化で吸収することになりそう
  • GPUは単独ではOSも動かないので演算アクセラレータにしかならない。GPUに適切なデータを渡すためにCPUがそれなりに働く必要がある
  • 普通の情報システムでGPUが活躍するようなケースは少ない。
  • GPUが活用されるのは複数のデータに同じ計算を当てはめるような並列演算処理、であって通常の条件分岐を伴うような処理には向かない
  • x86は高信頼性サーバなどハイエンドへの浸食を進めているため、いずれは超ハイエンドやソフトウェア資産上の問題が無ければx86で事足りる範囲が広がる
  • ItaniumのWindowsやRedhat Enterprise Linuxのサポートが終了するなどx86でItaniumを代替することが望まれるようになっている

上記を考えると、省電力ジャンルへの浸食はARMに勝てるかどうかは微妙ですが、少なくともハイエンドはItaniumという足かせが無くなり、システム全体の信頼性向上がx86に反映されればいずれ浸食するようになるでしょう。
もちろんハイパフォーマンスコンピューティングのジャンルではx86+GPU、x86プロセッサへのベクトル演算ユニット追加といった形で活用されていくでしょうが、GPUで汎用OSを動かすことはできないので、あくまでもCPUが適切な形でGPUにデータを途切れなく渡して演算効率を高めていく方向になるものと思われます。

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